届いた靴の箱を開ける。半敷きをセットして、磨いて、靴ひもを通す。写真を撮って、靴を色々な角度から眺める。「こんなシチュエーションで履いたら良さそうだ」「どんな洋服に合わせようか」と想像する。靴を手に取ったお客様、足を入れたお客様からの「かっこいい」「良い靴ですね」の一言が嬉しい。
自分の店舗を持って、やっぱり革靴って良いなと感じています。革靴の良さはもちろん、革靴がある生活の楽しさを少しずつでもみなさまにお伝えしたいです。
今、店頭にはサンプルシューズがずらりと(と言ってもそこまで多くありませんが)並んでいます。
これだけの靴が揃えられたのも、お客様に色々なご提案ができるのも、すべては信頼できる作り手がいてくれるからこそ。
神戸にアトリエを構え、革小物、革靴などの皮革製品を製作しているANCHOR BRIDGE。私が考える靴をきちんと形にしてくれる、最高の作り手です。
私は数年間革靴に携わる仕事をしてきましたが、製品としてクオリティの高い革靴を自分の手で形にすることはできません。ですので革靴に携わってきた経験を生かしてお客様にとって最適なサイズ、デザインや素材の組み合わせを提案することが私の役割。木型、デザイン、型紙、縫製、底付けといった製作工程はANCHOR BRIDGEが行ってくれています。
4年前「ビスポークやフルオーダーとは違う、ハンドメイドのオーダー靴ができないものか…」と考えていた私に協力してくれたのがANCHOR BRIDGEでした。こんな靴をこんな方法でお客様に届けてみたいとの思いに賛同し、様々なノウハウや蓄積を私に託してくれる唯一無二の存在。
後足部をしっかりとホールドし、指先に開放感があるフィッテイングを実現する素晴らしい木型もANCHOR BRIDGEが時間をかけて作り上げたものです。最初のサンプルシューズを履いた時「この履き心地だ!」と確信した木型であり、私にとっては国内外あらゆる靴メーカーの木型よりも優れていると感じました。
ANCHOR BRIDGEが手がける靴は、デザイン、作り、機能性のどこからアプローチしても素晴らしい靴です。delightful toolでは革靴がある生活の楽しさとともに、ANCHOR BRIDGEというパートナーが靴作りにかける思いも、みなさまにしっかりとお伝えしていきます。