本日は底材紹介の第6回。革底(レザーソール)です。
delightful toolでは、比較的返りが良いイタリア製の革底を使用しています。
画像の通り「これぞ革靴!」と感じさせる綺麗な仕上がりが、革底が持つ最大の魅力だと思います。
あらかじめ入れた切り込みの中に底縫いをかけることで、縫い糸は露出しない仕様。(メス入りのマッケイ製法)
ヒールのトップピースは革とゴムのコンビタイプ。クサビ型、ダヴテイルと呼ばれる形状のトップピースをつけています。(ゴムのみのトップピースもお選びいただけます)
グリップ力や耐摩耗性、クッション性であれば、革底よりもゴム底やスポンジ底の方が優れています。それでも現代の革靴に革の底材が使われているのは、ゴム底やスポンジ底では出せない「革靴らしさ」「革靴の良い緊張感」を生み出せるからだと考えています。以前お客様から「革底の靴で歩いた時、コツコツという音で背筋が伸びる」といったお話を伺った時には、非常に納得できました。
やはり大切なのは、その靴を履くシチュエーション。普段履きとはいえ、仕事でビシッと履く革靴であれば革底を選ぶのも良いですね。