木型の補正について。1月にも同じような記事を書いていたのですが、半年以上経ちましたので改めて。
delightful toolで行っている木型の補正方法は「乗せ甲」と呼ばれるものです。
乗せ甲による補正は「この部分にもう少しゆとりがあればストレスなく履ける」といった状況の時に行います。
例えば木型(右足)にこのように革を当てれば、
完成した靴の小指周辺にゆとりができます。
このように革を当てれば、
親指の先端周辺にゆとりができます。
「サイズ26だと指周りのストレスは無いけれど、踵から甲周りのフィッティングが甘い。サイズ25.5だと踵から甲周りはぴったりだけれど、親指と小指が少し当たってしまう。」
このような状況ですと、上記のように乗せ甲を行うことになります。
乗せ甲を行うかどうかは計測をして、サンプルシューズで外を歩いていただいてから決めます。
既製品の靴を買うと、いつも小指が当たる。いつも親指が当たる。
普段革靴を履いて感じるポイントをお伝えいただくことで、適切な補正を行うことができます。いつも感じているお困りごと。どんどんぶつけていただければ幸いです。