視点

delightful toolの革靴はご注文をいただいてから一足ずつ製作しています。いわゆるオーダーメイドの革靴です。型やデザインは既存のものから選んでいただきますので、フルオーダーではありません。delightful toolはオーダーメイドの革靴の中では(言葉の正確な定義はないものの)セミオーダーというジャンルに入ると思います。

オーダーメイドの選択肢は、私が本格的に革靴に興味を持ち始めた頃に比べるとだいぶ増えています。個人の作り手から工場を上手く活用したものまで。お店やブランドのウェブサイトなどを覗いてみると会社や作り手、売り手の視点が垣間見えます。非常に興味深く、勉強になります。

delightful toolの革靴はというと、やはり私の視点が大きく影響しています。私は職人でもデザイナーでもありません。私の視点は今までの革靴への携わり方からしても、作り手や売り手というよりは日々革靴を履いて手入れする人の視点です。

日々履きたくなるデザインと基本設計。

手入れがしやすく、履いた年数とともに良い変化が期待できる素材。

街行く人の足元を見ながら、こんなことを四六時中考えています。

革靴は限られた条件の中で形になるものですので、そこまで目新しく革新的なことができるモノではないと思います。それでも木型、デザイン、製法、素材の組み合わせで驚くほど違ったモノになります。自分の視点でそんな組み合わせを考えること。それが実際に形になること。これがとにかく興味深くて、楽しくてdelightful toolの活動を続けています。

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