帆布とヌメ革のトートバッグ

寒の戻り。今日は真冬のような寒さです。

こんな冷たい雨の中だからこそか、ご近所に咲いていたミモザの黄色がとても映えていました。

 

さて、今回はミモザの黄色のように、春に映えそうなこちらのバッグをご紹介いたします。

delightful toolオリジナルのトートバッグです。

 

素材はオリジナルエプロンでも使用しているオーガニックコットンの帆布。持ち手や底には国産のヌメ革を使用しています。

 

口周りはヌメ革でパイピング処理を施しています。

 

ロゴはハンドルの内側に小さく入れました。

 

内部にポケットはありません。

構造はかなりシンプル。オーガニックコットン帆布の柔らかさ、ヌメ革の経年変化を味わっていただくことがこのバッグの醍醐味だと考えております。

 

全体を一回水に通すと、帆布と革が馴染んでくれます。革を使っていますが、洗い桶などを使って水で押し洗いをすることは可能です。その際、洗剤は使用しないでください。

 

こちらは私が2年ほど使用したサンプルです。特に何もしなくても、革の色はここまで変化します。この革は光に当たるだけでも色が変化するので、新品の白さを維持することはできません。そこがヌメ革の良さですので、色と質感の変化を楽しんでください。

アウトドアブランドが手がける帆布トートのようなハードさはありませんが、ラフに普段使いをしていただいて問題無い作りになっています。「綺麗に綺麗に…」というよりはザクッと物を入れて、天気も気にせず使う。そしてたまに水洗い。こんな使い方が似合うトートバッグです。

オリジナルトートバッグ ¥27,000(税込)

業務用

子供の頃から工具や道具が好きでした。それは今も変わりません。

特に業務用の工具や道具となると尚更です。

こちらはマキタの充電式クリーナー。CL180FDというモデルです。

清掃員さんがマキタのクリーナーを手にしている姿を見かけることはよくあります。使用環境などによって業務用が一番素晴らしいとはならないものの、「現場のプロが選んだ」という点に惹かれてしまいます。

 

そういった意味ではこのブラシも業務用と言えるかもしれません。

私がこのブラシを使っているのは(私の背景からすれば)当然なのですが、革靴や靴磨きに携わる方が手にしているブラシであることは間違いありません。

毛質、毛の長さ、持ち手の形状、サイズ、価格。このあたりのバランスが良く取れているブラシで、「靴とともに長く使っていこう」と思わせてくれます。ブラシ選びで迷った時には候補に加えてみてください。

「M.モゥブレイ×平野ブラシ」はメーカーでは廃盤になってしまいましたが、アトリエショップには白の豚毛2本の在庫がございます。価格は¥5,400(税込)です。

適切なアイテム選び

本日も革靴のメンテナンスについてのお話です。

お気に入りの一足と長く付き合うためには、手を加え過ぎないことが大切です。それともう一つ。適切なアイテムを使ってあげること。

革の乾燥を防ぐために塗るのはこのようなクリームです。

 

「乳化性」と表記されたものを選んでください。

乳化性のクリームは革の乾燥を防ぎ、革にツヤも出してくれます。色が着いたクリームであれば、革の抜けた色を補うこともできます。

 

一方こちらのタイプ。

「油性」と表記されたものはツヤを出す力に特化したワックスです。このようなワックスは乳化性のクリームだけではツヤが足りないとき、ワックスを塗った膜で防水力を高めたいときに使います。革の乾燥を防ぐ、革のコンディションを整えることが目的の場合、ワックスは使わなくても問題ありません。

革靴を長持ちさせるため、メインで使うアイテムは「乳化性のクリーム」です。国内外のメーカーが様々な皮革製品用の乳化性クリームを出していますが、適切なタイミングで適量を塗ってあげればどのクリームもきちんと効果が得られます。手元に色が合った乳化性のクリームがあれば、まずはそちらを使ってみてください。新しいクリームを探すのは、そちらを使い切ってからでも問題ありませんので。

手を加え過ぎない

庭に出ると甘い香り。アトリエショップの窓際にある沈丁花です。

 

こちらは仲町台のEuphonicaさんを訪ねた際に花をつけていたミモザ。春を知らせてくれる花々は良いものですね。

 

今回はオーダーシューズから少し離れまして、革靴全般のメンテナンスについてお話したいと思います。

革靴のメンテナンス方法については様々な情報がありますし、靴の専門店や雑貨店には多くのメンテナンス用品が並んでいます。週末の靴磨きを趣味にされている方もいらっしゃるかと思います。

修理のタイミングなどを逃さないためにも、ご自身の靴をマメにチェックすることはとても大切です。とはいえ、靴を大切にするあまり手を加え過ぎてしまうのは良くありません。

たとえば週に1回のペースで履く靴でしたら、脱いだ後のブラッシングだけでしばらくは問題ありません。ブラッシングだけで消えない擦れ跡があれば別ですが、新たに靴クリームを塗るのは1ヶ月に1回ほどのペースで問題ありません。

とはいえ常にピカッと磨き立ての状態にしておきたいという方もいらっしゃるかと思います。

そんな場合はこのような液体クリーナーを使って、以前塗った靴クリームをリセットするのを忘れないでください。クリーナーがなければ軽く水拭きをしていただいてもOKです。

古いクリームのリセットは頻繁にクリームを塗る方でなくても大切なのですが、靴を磨く頻度が多い方はより意識していただくと良いです。過剰に塗られたクリームは革を割れやすくしてしまうのでご注意ください。

液体クリーナーや水拭きは(注意書きを良く読んで)サッと拭き取るように使っていただければ問題ありません。ただしクリーナーと革との相性はありますので、初めて使う際には目立たないところで試してみてください。

 

革靴のメンテナンスはシンプルで簡単なものです。お気に入りの一足と長く付き合うためには「手を加え過ぎない」感覚も大切だと考えています。

過不足の無さ

町田での営業時から店内ではラジオを流していまして、こちらを愛用しています。

SONYのSRF-V1BTというモデルです。

ラジオとしては高価なモデルですが、求めるものが過不足無く揃っていて重宝しています。シンプルなデザイン・内蔵バッテリー・ワイドFM対応・ステレオスピーカー・Bluetooth…決してオーバースペックではない、過不足の無さがポイント。本当に良いラジオです。

 

電化製品に限らず、あらゆる日用品に求めるデザイン、必要な機能は人それぞれ。

オーダーの革靴は革や製法、底材を選ぶことができますので、履く人にとって過不足の無い靴に近づけやすいと言えます。

「過不足が無い靴」と表現すると無味乾燥ですし、純粋な工業製品といったイメージかなと思いますので、「良い塩梅の靴」と捉えていただくと良いでしょうか。

delightful toolのオーダーシューズはデザインなど制限はあるものの、選べる要素の組み合わせだけでも色々な表情、機能を持った靴に仕上げることができます。あなたにとって良い塩梅の一足は、手放せない一足になってくれるはずです。

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