既製ラインの外羽根プレーントゥ

先週末イベントを行った仲町台のEuphonicaさんでは、既製品の外羽根プレーントゥを継続して置いていただいております。

こちらは私物でして、週1~2回のペースで1年半ほど履いてきました。改めてこの靴について詳細を…と思っていたのですが、タイミングを同じくして店主の井本さんが完璧な紹介をしてくださいました。Euphonicaさんのブログ、是非ご覧ください。

 

とはいえ私が何も語らないわけにはいきません。

私は「しばらく履いていくとどうなるのか?」「どう付き合っていくと良いのか?」といった視点のお話をしたいと思います。

 

甲革はオイルを含んだ革でして、よほどの雨でなければ天候を気にせず履けます。この靴も何度か雨に降られていますが、表面を拭いてきちんと乾燥させてあげれば問題ありませんでした。もし大雨に降られた時は、全体をしっかり水拭きをしてから乾燥をさせます。

日々のお手入れの基本はブラッシング。週1~2回のペースで履くようでしたら、月に1回ほど水拭きもしくは水性クリーナーでさっと拭いてからクリームを塗ってあげてください。クリームの塗り過ぎにはくれぐれもご注意を。

個体差やフィッティングの具合にもよりますが、屈曲する部分のシワの入り方は画像の通りです。クロム鞣しのツルっとした革に比べると深く入ってしまいました。

 

履き込んでいけば、このようにソールがすり減ってきます。

本底のビブラム2810ソールはヒールが一体成型されているため、ヒール部分のみを取り外しての交換はできません。すり減ったヒールを修理する場合は「傾斜板」という修理部材を使います。継ぎ目が残りますが、すり減った部分の厚みを戻すことができます。部材を持っている修理屋さんであれば、特別な修理店でなくても対応してくれます。

さらに履き込んでソール前方のすり減りが進み、グリップ力が低下した時はオールソール修理(本底の全張り替え)が必要です。オールソール修理の場合は私にお預けください。靴の製作先に、同じ部材を使った修理を依頼することができますので。

この既製プレーントゥは肩肘張らずに履ける、汎用性の高い一足になればとの思いで形にしてもらった靴です。相性の問題はもちろんありますが、足なりの木型、人の手で成型された優しい履き心地を感じていただければ幸いです。アトリエショップでは外で試し履きができるサンプルシューズ(サイズは23~27)がございますので、ご興味を持たれた方は一度お試しください。

 

既製ラインは外羽根のプレーントゥのデザインで色は黒のみ。価格は税込¥59,400です。

アトリエショップの現在庫は24・25.5・26.5・27の4サイズです。

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