コンチェリア800のBELUGA

今朝は気温がぐっと下がりました。この時期に気温が下がると、中学時代の文化祭を思い出します。中学校の文化祭は10月末。準備から本番までの間に、少しずつ気温が下がり冬が近づいてくる。この感覚が好きでした。文化祭そのものというよりは、文化祭本番に向かう流れと季節の移り変わりの重なり方が好きだったのだと思います。

そんな肌寒い曇り空ではありましたが、店内の窓からは何とか薄日が差し込んでいたので午前中のうちに革の撮影をしました。

今回はコンチェリア800(イタリアのタンナーです)のBELUGAをご紹介します。

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型押しの革ですので、表面には凹凸があります。オーダーシューズでお選びいただける色は黒、茶、紺の3色です。

 

色と表面の質感です。

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こちらは黒。

 

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茶色はほどほどの赤味があります。

 

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紺は丁度良い青さだと思っています。

BELUGAは柔らかさにも注目していただきたい革です。靴に仕立てた際には、その柔らかさで足を優しく包み込んでくれます。柔らかい革ですが、適度な厚みもあるため強度の心配もありません。

 

先日ご紹介したこちらのサンプルシューズはBELUGAの茶色を使っています。

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つま先部分は型に沿わせて成形する際の兼ね合いで、凹凸の出方が弱くなります。

 

BELUGAの茶色は洋服とのコーディネートを楽しむには最適な革です。

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これからの季節ですと、ジーンズ、ボタンダウンシャツ、ツイードジャケットなどにBELUGA茶色の靴を合わせていただくと暖かみのあるコーディネートになると思います。さらに寒くなった時にはジャケットの中にベストやカーディガンを合わせて。冬本番にはその上にマウンテンパーカーを羽織る。完全に私好みですが、こんな合わせ方を楽しんでいただきたいです。もちろんもう少しドレスアップ、もしくはカジュアルダウンしたスタイルにも馴染んでくれる懐が深い革です。

店頭にはカットサンプルだけでなく、ロールの革もございます。実際の革を触って、BELUGAの質感を味わってみてください。

タンニン鞣しの革

本当に良い天気です。店内にもちょうど良い光が射し込み、ご紹介したかった革の色味もしっかり撮影できました。

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delightful toolで扱っている革はイタリア製、タンニン鞣し(なめし)のものが中心です。鞣しとは動物の皮を腐敗、硬化しないよう「革」に変化させる工程。タンニン鞣しは植物に含まれるタンニン(渋)のエキスを使って鞣す方法で、その革は優しく暖かい雰囲気を持っています。

 

「色や質感の変化をより楽しめる」

私がタンニン鞣しの革を好む、大きな理由です。

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店頭に並べている靴は3年選手。(3年も待たなくても良い変化は出てきますのでご安心を)最低限のメンテナンスは必要ですが、このような革ですと靴の手入れも楽しくなってくるはずです。

デザイン、履き心地、革の変化。その全てを合わせて、delightful toolの革靴を楽しんでいただければ幸いです。

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