秋の始まりに向けて

8月も残り一週間。9月の暑さは夏にカウントしたくなりますが、夏も終わりを迎えようとしています。

「夏」「終わり」というと、重松清さんが文庫本のあとがきで「夏ほど終わりの似合う季節はない」と書かれていたことを思い出します。

そんな夏の終わり=秋の始まりに向けて、先日国分寺に行ってきました。

国分寺にはシロ.さんというお店がありまして、店主の原田さんと半年振りにお話をしてきました。

シロ.さんを知ったのは1年前。それ以来、原田さんが手掛ける服を愛用しています。(画像のジーンズは今回の訪問時に購入させていただいたもの)

そんなシロ.さんのご協力で、私が持っていたオーガニックコットンの帆布が新しい形になろうとしています。詳細をお伝えできるのはもう少し先になりますが、良いものが出来上がりそうで楽しみにしています。

乗せ甲による木型の補正

木型の補正について。1月にも同じような記事を書いていたのですが、半年以上経ちましたので改めて。

delightful toolで行っている木型の補正方法は「乗せ甲」と呼ばれるものです。

乗せ甲による補正は「この部分にもう少しゆとりがあればストレスなく履ける」といった状況の時に行います。

例えば木型(右足)にこのように革を当てれば、

 

完成した靴の小指周辺にゆとりができます。

 

このように革を当てれば、

 

親指の先端周辺にゆとりができます。

「サイズ26だと指周りのストレスは無いけれど、踵から甲周りのフィッティングが甘い。サイズ25.5だと踵から甲周りはぴったりだけれど、親指と小指が少し当たってしまう。」

このような状況ですと、上記のように乗せ甲を行うことになります。

乗せ甲を行うかどうかは計測をして、サンプルシューズで外を歩いていただいてから決めます。

既製品の靴を買うと、いつも小指が当たる。いつも親指が当たる。

普段革靴を履いて感じるポイントをお伝えいただくことで、適切な補正を行うことができます。いつも感じているお困りごと。どんどんぶつけていただければ幸いです。

使いたいモノ

自分たちが使いたいモノを作る。

先日読んだ糸井重里さんのインタビュー記事での一言です。これが「ほぼ日」の姿勢ということでした。

重ねるのは申し訳ないなと思うのですが、delightful toolも姿勢は同じです。

自分が使いたいモノとなると、自己満足に陥ってしまいそうな気もします。ただ、やはりそうでないと自信を持ってお勧めができないとも思うのです。

delightful toolの靴は私が日々の生活で履きたい、長く付き合っていきたいと思うところがベースになっています。

このベースを元にオーダーの組み合わせで、ご自身にフィットした一足にしていただければと思います。

定番品が持つ個性

既製ラインの外羽根プレーントゥ。

少しずつですが、アトリエショップとEuphonicaさんから旅立っていきました。

現在のアトリエショップ在庫は24が2足、26.5と27が各1足ずつ。Euphonicaさんの在庫は25.5が1足です。(価格は税込¥59,400)

 

黒の外羽根プレーントゥは紳士靴の大定番。ドレスシューズを得意とするメーカーはもちろん、ワークブーツのメーカーで定番としてラインナップされていることもあります。

言葉では「黒の外羽根プレーントゥ」としか表現できませんが、それぞれの靴を見ると実は個性があります。その個性はメーカーの考え方やルーツによるものなので、見比べてみるとなかなか面白いものです。

すっきりした丸さと軽さ。主張しすぎず、履く人に自然と馴染んでくれれば良いと考えています。

作りと履き心地は、靴としての剛性を保ちながら足あたりをできるだけ柔らかくしています。

 

こちらのプレーントゥ、現在追加生産に向けて革を探しております。現行の革よりも素朴さを少し抑えつつ、綺麗に見える革が理想なのですが…

きちんとサイズが揃った時には改めてお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2017年8月の営業スケジュール

大和市アトリエショップの営業スケジュールです。基本的には水曜日と土曜日にアトリエショップをオープンいたします。ご来店前には予めご連絡をお願いいたします。

8月2日(水) 休業

8月5日(土) 13:00 〜 19:00

8月9日(水) 休業

8月12日(土) 13:00 〜 19:00

8月16日(水) 13:00 〜 19:00

8月19日(土) 休業

8月23日(水) 13:00 〜 19:00

8月26日(土) 13:00 〜 19:00

8月30日(水) 休業

note
Instagram
X
facebook