乾燥や保管に良い場所

久しぶりの本降りです。油断して普通のスニーカーで出てしまい、インソールにも水が。店で革靴に履き替えましたので、夜までできるだけスニーカーを乾かします。

161227

スニーカーであれ、革靴であれ雨に濡れた時は乾燥させる必要があります。

乾かす際のポイントはしっかりと風を通すこと。玄関にそのまま置きっぱなしはお勧めしません。少し高いところ(靴専用のラックがあればベスト)に逃がして、扇風機や除湿機で風を送ると良いです。ストーブなどの温風を近距離で当てるのは革に良くないのでご注意ください。

木造の戸建てで生活していてやっと気付いたのですが、どこで乾燥させる(保管も)かは結構大切です。家の中には風通しの良い場所や悪い場所があります。できるだけ空気が動く場所を見つけて、そこで乾燥や保管ができるとベストです。良い場所がなければ、扇風機や除湿機を上手く活用してください。大切な一足のため、乾燥や保管にも少しの気遣いをお願いいたします。

中底との付き合い方

足の裏が触れるパーツ、中底

161226_1

161226_2

delightful toolの靴はマッケイ製法ではこちらの3ミリ厚の革を、9分仕立て(ハンドソーンウェルテッド)では5ミリ厚の革を使用しています。中底は履き込んでいくうちに足裏の形状に変化し、その人専用のインソールになります。中底は履き心地を左右する、とても重要なパーツなのです。

中底に使っている革は、より長く持つようできるだけ良いものを選んでいます。とはいえ連日履き続けたり、雑に扱ってしまえば中底は劣化して割れてしまいます。慎重に扱う必要はありませんが少しの気遣いと、たまのメンテナンスをお願いいたします。

メンテナンスはこちらの2ステップ。

1. つま先に溜まったホコリを取り除きます。

2. ロウ分少なめ、保湿力重視のクリーム(デリケートクリーム)を塗ります。

161226_3

基本はこれだけでOKです。中底のコンディションにもよりますが、3ヶ月に1回くらいのペースで十分。革靴本体もそうですが過保護はいけません。

実は中底を長持ちさせるために一番重要なのは、一日履いたら十分に休ませること。丸二日は休ませてあげてください。休ませる目的は足から吸った汗などの水分を抜くことですので、雨に濡れた場合はさらに休ませる日数を確保します。

十分な休息にメンテナンスを加えれば、中底の持ちは確実に良くなります。少しの手間と時間をかけてあげることが革靴と長く付き合うコツです。お気に入りの一足が、より長くみなさまの足元を支えてくれることを願っております。

素材で味付けを

3連休の最終日。今年はカレンダーに恵まれたクリスマスですね。クリスマスの日曜日、TOKYO FMから山下達郎のサンデー・ソングブックが流れてくる。「なんだか良いクリスマスだな」と感じています。

昨日のブログでお伝えした通り、靴としての立ち位置については常々考えております。カジュアルにもドレスにも振り過ぎないよう意識していますが、delightful toolの軸足はやはりカジュアルです。その上で履く人の色が出るような味付けができれば良いなと思っています。

例えばカジュアルな一足に素材で味付けを。

161225_1

NEW YORKとBELUGAの黒。

 

161225_2

NEW YORKとBELUGAの茶。

2種類の革を組み合わせます。NEW YORKBELUGAの組み合わせは、エイジングを楽しみやすいコンビシューズに仕上がることもありお勧めです。コンビシューズとはいえ、同色であれば程よい上品さが出ます。色も素材も変えた場合は個性が強くなりますが、それもコンビシューズの楽しさです。

ある程度切り返しがあるデザインの方が、コンビシューズであることが生きてきます。

161225_3

161225_4

161225_5

ウィングチップ。

 

161225_6

161225_7

161225_8

パンチドキャップトゥなどがお勧めです。

コンビシューズでご注文いただいても追加料金はかかりません。ブーツや穴飾りなどの追加がなければ、税込¥70,200(マッケイかマッケイ+セメント製法)か税込¥97,200(9分仕立て)でオーダー可能です。店頭には大判の革もございますので、実際に組み合わせてみながらご検討ください。

靴としての立ち位置

3連休の中日。クリスマスイブです。この時期らしい寒さに戻りましたが、変に暖かいクリスマスより良いかなと思っております。

先日、横浜の仲町台にある洋品店Euphonica(ユーフォニカ)の店主さんがdelightful toolに足を運んでくださいました。Instagramで店内の風景を紹介していただき、そこには「カジュアルとドレスの境界に立つ独自の佇まい」とのコメントが。私が考える靴をそのように捉えてもらえたことがストレートに嬉しかったです。

161224_1

161224_2

カジュアルにもドレスにも振り過ぎないように。

履く人の色、履く人のらしさが出るように。

なかなか上手く表現できませんが靴としての立ち位置や、どんな靴でありたいかは常々考えています。靴を見て、触って、履いてみて…「ああ、delightful toolの靴ってこういうことか」と感じていただければ嬉しいです。

外を歩けるサンプルシューズのサイズが揃いました。

「試し履きについて」のページでご紹介している、外で履いてもOKなサンプルシューズ。本日23~27、全サイズの準備ができました。

161223_1

このサンプルシューズが、みなさまの新たな発見や良い一足につながれば幸いです。

 

161223_2

シンプルな外羽根のプレーントゥ。既成品(税込¥59,400)として販売もしているモデルです。サンプルシューズですが、副資材も含めた全ての仕様は販売している靴と同じです。

 

161223_3

指先に開放感を持たせた形状。足の後方はしっかりとホールドしてくれる構造です。

 

161223_4

底材はビブラム社の2810ソール。ビブラムが開発した従来のゴムよりも軽い発泡ゴム素材、ガムライトで作られた名作ソールです。軽さ、クッション性に加えて、耐摩耗性もあります。

製法はマッケイ+セメント製法です。

見た目はいわゆるポストマンシューズですが、ブーツメーカーが手掛けるものとは一味違った履き心地です。是非一度体験してみてください。

note
Instagram
X
facebook